work 2020.4.5

その土地の色で染める。徳島の本藍染の暖簾・カーテン

徳島県美馬市脇町の複合施設”うだつ上がる”のカーテン、暖簾を制作。徳島の地場産業として有名な藍染技法で染色した。この地域では1445年頃から藍染の生産が行われたとされ、江戸時代に木綿が普及するとともに生産量は爆発的に増え今に至る。

現在では、果てしなく手間がかかる、伝統的な発酵を用いた藍の染料”蒅(すくも)“を作れる職人は限られていて技術が途絶える寸前まで来ている。そういった状況の中で、今回のプロジェクトでは若手の藍師の渡辺さんに染色をお願いしました。蓼藍の畑から、蒅作りまでを一貫して行なっている稀有な職人。店内のカーテン、暖簾はその土地の色、藍で染め上げました。

カーテンには、ごく薄く繊細なコットンのテキスタイルを使用した。僅かな空気の揺れで軽やかに動く心地よいカーテンとなった。暖簾にはカーテンに使用した薄手の生地を10枚にも重ねて質量を出した。しっかりした質感ですが、テクスチャーには繊細さも感じられます。銀の箔でロゴをプリントしました。古くから街の中に溶け込む藍染の色の中に泊がプリントされている。ささやかな違和感が控えめながら、通りからも目を引きます。

薄手のコットンのテキスタイルを用いて制作したカーテン
白と本藍染のバイカラーで大きなストライプを作った
引手のディテール。小さな真鍮のパーツを制作した
本藍染の暖簾にシルバーの箔プリント
徳島の脇町の風景。「うだつの町並み」として有名